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丹沢フォーラム「丹沢山地のブナ林の再生に向けて」に出席しました

1月9日(土)14時~17時半、桜木町と関内のほぼ中間あたりにある神奈川県中小企業センタービルで行われた、丹沢フォーラム「丹沢山地のブナ林の再生に向けて」(共催:丹沢大山自然再生委員会・自然環境保全センター・丹沢自然保護協会)に参加してきました。

プログラムは、次のようになっていました。
1.丹沢の大気環境に関する講演-若松伸司(愛媛大学農学部大気環境研究室)
2.自然環境保全センター事業報告
 ・丹沢山地のブナ林衰退機構解明と再生への取り組み
 ・丹沢山地のブナ林衰退実態
 ・ブナハバチの大発生原因
 ・大気汚染のブナ衰退への影響
 ・ブナ林再生への取り組み
3.県民協働による自然再生への取り組み(NPO法人丹沢自然保護協会)
4.コメント(丹沢大山自然再生委員会委員長)

ここでは、全ての事を書くことはできませんが、かいつまんで紹介してみます。

まずは、1.丹沢の大気環境に関する講演についてです。
大気汚染に関する講演のもよう

丹沢や富士山を始め全国各地でブナの木が枯れる問題が以前から問題になっていますが、丹沢では大気中にあるオゾンが原因ではないかと考えられているとのことです。
以前は、横浜川崎などからの工場や車等が発生源と考えられており、これが東よりの風に乗り直接丹沢に向かうか、もしくは北よりの風に乗り一旦相模湾に向かい、その後、反転して丹沢に向かうと推定されていました。
しかし、大陸や名古屋等の東海地域からも来ている可能性を示唆する研究結果が報告され、新たな知見となりそうな感じでした。

講演後の質疑応答後、休憩をはさんで、自然環境保全センター事業報告「丹沢山地のブナ林衰退機構解明と再生への取り組み」という取り組みについて、報告・発表が行われました。

始めに、「丹沢山地のブナ林衰退実態」に関する発表でした。
丹沢の森林は水源涵養林として機能していて、神奈川県内の水道に密接につながっています。
この丹沢の森林が、このところ衰退していきている。研究によると、この5年間は急速な衰退拡大はみられないものの、衰退地区は高木が減少、枝葉の広がりが少なくなり、林床が露出。
衰退は南向き斜面で進む傾向があり、草地化する傾向があるとの報告もありました。

続けて「ブナハバチの大発生原因」についてです。幼虫(毛虫状)がブナの木の葉を食べるブナハバチが近年、大発生するようになり、この食害により、葉がほとんどなくなるような被害を受け、衰弱する原因の一つとも考えられています。
この研究で大発生する要因として、繭が高密度で存在し成虫が大量に羽化し、葉の開くタイミングに一致した場合と推定されているようです。
また、1997年の大発生時には、檜洞丸などのブナで大発生しましたが、他の山ではほとんど被害がなかったところもあり、土中にある繭の数がもともと少ないという山のより違いがあることが分かったようです。

「大気汚染のブナ衰退への影響」では、普通の空気と活性炭を通した清浄な空気の下で生育させたブナの苗の生育状態を研究した結果は、普通の空気では生育自体が悪く、乾燥重量が軽く、またクロロフィルの含有量が低いなどの差が明らかにあったそうです。
ただし、オゾンだけではブナが枯死せず、オゾン以外にも何かの物質が作用している可能性があるとのことでした。しかし、その物質の特定は現段階では不明のようです。

「ブナ林再生への取り組み」ですが、ブナ林を再生する取り組みとして植樹が行われているとのことです。
植樹するにあたり、現場で7種類の木の種子を採取して遺伝子の攪乱に配慮しているようです。
また、採取した種子を育苗して、その苗を数百本単位で毎年植えているとのこと。
さらに、シカなどによる食害を防ぐため植生保護柵という柵を設置してシカなどが入り込まないように防御するモノもあります。

休憩後、NPO法人丹沢自然保護協会による「県民協働の自然再生の取り組み」が紹介され、植樹を行ったり、その後の生育状況の調査などが県民協働で行われているとのことです。
植樹には苗木代として1,000円支払って、しかも現地で植樹作業までする方が百人単位でいることに感心しました。

まとめのコメント
フォーラムの最後に、丹沢大山自然再生委員会委員長からフォーラム全体を通してのコメントがありました。
それぞれの取り組みにエールを送るとともに、取り込みの公開公表に力を入れて欲しいとのコメントがありました。
私たちNPO法人丹沢自然学校の行っているエコツアーで丹沢やその麓の現状を紹介する取り組みを頑張りたいと感じた次第です。

                                        (いがいが)
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