丹沢の自然再生調査 その2・畦ヶ丸編

丹沢の自然再生調査エコツアーの2回目
今日のテーマは、畦ヶ丸でブナの芽生えの追跡調査です。

ブナの芽生え調査

ブナの若木をほとんど見ない 丹沢のブナの森。
芽生えはあるのか? あるのなら、どの時期に消えるのか? その理由は?
そんなテーマを意識しながら、地道な調査を続けています。

ここまでの数年間の調査で、わかってきたこと
・芽生えは1平方メートル当たり1本以下しか生えてこない。
・ほとんどの芽生えが、生えてから5年以内で消えてしまう。

落ち葉を踏みしめて

紅葉の落ち葉

ブナの森を登る

調査を行った11月3日は、畦ヶ丸山頂付近で紅葉が真っ盛り。
ブナの芽生えより、カエデの落ち葉に目を奪われてしまう、調査体験ツアーでした。

丹沢の自然再生調査 その1・檜洞丸編

丹沢の自然再生調査ツアー第1弾・檜洞丸。
定点撮影調査にご同行いただきました。

この定点撮影調査は、西丹沢のブナ林の
立ち枯れや下草の状況を直接観察するために
6年前の2010年から、私たちが続けているものです。
その結果を、ちょっとご紹介。

2010年10月、展望園地付近
2010年10月、つつじ新道の展望園地付近。
鬱蒼と茂るササの中を、登山道が通っています。

2016年10月、展望園地付近
同じ場所、2016年10月。
ササが枯れ、すっかり見通しがよくなってしまいました。

2010年10月、展望園地と上のベンチの中間点
2010年10月、つつじ新道の展望園地~上のベンチの間。標高1300mくらい。

2016年10月、展望園地と上のベンチの中間点
道標が腐って倒れてしまいましたが、同じ場所、2016年10月。
ここもササがすっかりなくなってしまい、景色は一変してしまいました。

ササの退行は、もともと高地にいなかったシカが生息するようになったことに加え
温暖化による乾燥化なども原因と言われています。
ここまで劇的に変化するとは、私たちも思っていませんでした。

2010年10月、山頂直下
そして、山頂直下。2010年10月。
ブナの立ち枯れは進んでいますが、まだ青々と元気な木も見えます。

2016年10月、山頂直下
同じ場所、2016年10月。上の写真より、ちょっとだけ季節(紅葉)が進んでいますが。
高木の多くは枯れてしまいました。残っている木も葉が少ないのがわかります。

立ち枯れの原因は、大気汚染の影響で
オゾンの発生が直接の引き金であることは、ほぼ解明されました。
ただ、都市部の大気汚染が問題になったのは、30年40年も前の話。
その影響が今も続いているのでしょうか。ちょっと不思議な気がします。

自然再生ツアーのようす

調査はできても、それを食い止める取組は、個人では難しい。
でも、いま丹沢でおきてることを、ビジュアルに訴えていくことも大切と思います。
今回は、3名の熱心な丹沢ファンの方にご参加いただき
私たちと思いを共有することができました。

枯れたササやブナが目立つとはいえ、
まだまだ、深い森を実感できる、西丹沢の奥山。
この自然を子や孫の代に伝えていけるよう、取り組んでいきます。

野生動物調査隊

新兵器・自動撮影カメラを使って、野生動物の調査をしてみよう。 
近所の子供たちを集めて、「八沢の野生動物調査隊」を結成しました。
事務所(秦野市の郊外)のまわりで、さっそくフィールドワークです。

調査隊しゅっぱーつ!
調査隊しゅっぱーつ! 
野生動物の痕跡を探して、いざ、雑木林の中へ。

ほら、ここに足跡があるよ
ほら、ここに動物の道があるよ!

なぞの穴発見
なぞの穴を発見。
これは、アナグマがモグラの穴を掘りかえした跡?

庭先にも動物のフンが
農家のお庭のど真ん中にも、フンがありました。
このおうちの方の目撃談によると、タヌキのようです。

雑木林と原っぱ
雑木林と原っぱ。子どもにも楽しいけど
里山の野生動物にとっても、理想的な環境なのです。

さて、そんなフィールドサイン探しのあとには
新兵器・自動撮影カメラを、雑木林のけもの道に仕掛けてみました。
そして1週間後、回収したカメラに写っていたモノは…

立派な角のオスジカ

ウサギ

タヌキ

シカの子ども。前を行くのはお母さん?

たったの6日間で、これだけの動物が写っているとは!
仕掛けたスタッフも驚きの成果でした。
上秦野の自然、おそるべしです。

動物のはく製も見ながら ふりかえり
スタッフが持参した、はく製や頭骨を見ながら、ふりかえり。
こんなにもたくさんの動物が 家のすぐ近くで暮らしているんだね。

合計4回、写真に写ってくれた、右角の欠けたオスジカ君には
「八郎丸」とみんなで命名。
この豊かな自然が いつまでも守られますように。


今年最後のシャワークライム

本年最後のシャワークライミング。
自然学校事務所の近所の小学生たちと登ります。
冷たい水も何のその! 雨雲なんか吹き飛ばせ!
西沢に元気な声が響きました。

ようこそ西丹沢へ
   ようこそ西丹沢へ

天然水のシャワー
   天然水のシャワー

力を合わせて
   大人と子ども 力を合わせて

笑い声が響きます1

笑い声が響きます2

笑い声が響きます3
   休憩時間もこのとおり 笑い声が響きます

滝登りにチャレンジ

ママもチャレンジ

連続する滝 一気に登ろう
   ここがハイライト 連続する滝を一気に

あ、いっぴき逃げた
   あ、いっぴき逃げた!

滝を前に記念写真

はい、みなさん、お疲れさまでした。
今シーズンのシャワークライミングは、これにておしまい。
また来年、西丹沢の沢でお会いしましょう!

丹沢の自然再生

県立生命の星・地球博物館で開かれた 表題のフォーラムで
丹沢自然学校の活動について 発表する機会をいただきました。

自然再生活動報告会発表

私たち丹沢自然学校のエコツアーは
誰かからの依頼や委託でやっているわけではありませんが
実は、丹沢の自然再生計画に位置づいた取り組みでもあるのです。

自然再生活動ワークショップ1

自然再生活動ワークショップ2

意見交換のワークショップ。みんな真剣です。
丹沢自然学校の活動にも、たくさんの前向きなコメントや励ましをいただきました。

エコツアーに参加して、思う存分丹沢の自然を満喫して
それが丹沢の自然再生にも、ちょっとだけ役に立つ。
そんな活動につながるといいな、と夢見ています。
これからも、頑張ります!
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